伊豆大川温泉にある全室源泉かけ流し露天風呂付の宿「いさり火」から
最新の情報をお届けします。
今回は筍について。
4月のいさり火便りでは、筍掘りや筍料理についてご紹介しました。一般的に筍といえば、そんな春ににょきにょきっと土から顔を出してくる筍を想像する方がほとんだと思います(筍・筍堀り)。その筍、正式な名前は孟宗竹(モウソウチク)という竹の種類でもあります。実はモウソウチク以外にも今が旬の筍もあるのをご存知でしょうか。
それが、真竹(マダケ)です。
真竹(マダケ)
中国原産とも日本自生とも言われる竹で、一般的な筍(モウソウチク)より随分細長く、皮に斑点があるのが特徴。竹ぼうきをつくったり、皮はおにぎりやお肉を包む包装紙として現代でも用いられています。今回は東伊豆町奈良本産と大川産のマダケを料理しました。
ちなみにマダケの前には、ハチクという筍も出回ります。マダケと同じく細長いですが、皮に斑紋はありません。竹の管が比較的一定のため、抹茶を点てる際に使用する茶筅(ちゃせん)を作る材料にもなります。また、葉、皮、油は薬用にも用いられるそうです。
ちなみに館内では、国産竹皮を使った竹皮ベルトスリッパでお過ごしいただけます。竹皮草履職人が高知県産竹皮を使い、日本伝統の技で一点一点編み上げたスリッパで、さらりとした履き心地が特徴です。日本人に馴染みの深い竹という素材の良さに触れていただければ幸いです。