伊豆大川温泉にある全室源泉かけ流し露天風呂付の宿「いさり火」から
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暦の上では一年の中で一番寒さが厳しい「大寒」が過ぎましたが、温暖な伊豆地方ではすでに春の気配がしております。
通常、この時期から春にかけては、2月に梅が香り、3月は椿が花開き、桜の見頃を迎えるのは3月~4月の地域が多いかと思います。
しかし、伊豆では全国に先駆けて「早咲きの桜」が1月から春の訪れを告げ、さらに「梅」→「椿」→「桜」と見頃が続くことで、2度も桜を楽しむことができます。
1月下旬から2月上旬にかけては「土肥桜(といざくら)」や「熱海桜」が、中旬からは「河津桜」と、熱海梅園や月ヶ瀬梅林といった「梅」の見頃が続き、桜が散った頃にようやく小室山つばき園をはじめとする「椿」の見頃となり、さらに4月にソメイヨシノなどの「桜」が春を彩ります。
今回はそんな伊豆の春の花暦を代表する「桜」を、次回は「梅」と「椿」をご紹介をいたします♪
桜
「土肥桜」は、土肥金山で有名な伊豆市の土肥温泉地区でみられる希少な品種で、河津桜よりも一週間ほど早く開花するため、日本一早咲きの桜との呼び声もあります。
早いと12月から開花しているそうです。下向きに垂れて咲くのが特徴の桜で、濃いピンクと薄ピンクの2色の品種を楽しむことができます。
1月24日現在、6〜7分咲きといった印象でした。
土肥地区の松原広場や土肥金山、万福寺、恋人岬など多くの場所に点在していますので、川沿いに何kmにも渡って咲いているような場所はありませんが、その分、密を避けて早咲きの桜を鑑賞したい方には良いかと思います。
・土肥桜の開花情報はこちらから→伊豆市 土肥桜の開花情報
続いては「熱海桜」。
その名の通り、熱海で咲く桜で、明治時代にイタリア人によって持ち込まれたといわれています。ごつごつした枝と、濃いピンク色の花びらが特徴です。
熱海の中心部を流れる糸川沿いの糸川遊歩道が名所として知られており、JR熱海駅からは徒歩15~20分ほどです。
・熱海桜の開花情報はこちらから→熱海市 熱海桜の開花情報
そして「河津桜」。
土肥桜や熱海桜同様、地名を冠した桜で、河津町で発見されました。真っ白な花弁の大島桜と、緋色の寒緋桜が自然交配したことによって生まれたといわれ、一般的なソメイヨシノなどに比べると花弁が大きく、濃いピンク色が特徴です。河津町では見頃になると河津川沿いに約4㎞も続く河津桜並木が圧巻です。
例年、2月上旬から開花し、3月上旬までの1か月楽しむことができます。
当館よりお車で25分、電車で最寄りの伊豆大川駅から河津駅まで約20分と好アクセスです。
(お車の方へ 河津桜の時期は渋滞が発生することがありますので余裕をもってお出かけくださいませ)
・河津町 河津桜の開花情報はこちらから→河津町 河津桜の開花情報
また、河津町の他に、南伊豆町の下賀茂温泉でも河津桜が楽しめます。
毎年、「みなみの桜と菜の花まつり」と銘打って青野川沿いの2㎞にわたって続く河津桜と菜の花が名物です。
お車だと、当館から60分、電車のお客様は伊豆急下田駅からバスで約20分です。
アクセスはそこまでよくないですが、河津町の河津桜よりも出店や人出は少なく、ゆっくりと花見ができるので、お時間に余裕がある方はぜひこのコロナ禍においてはおすすめですよ。
・南伊豆町 みなみの桜と菜の花まつりはこちら→南伊豆町 みなみの桜と菜の花まつり
以上、早咲きの桜についてご紹介しました。
いずれも屋外ではありますが、まだまだコロナ禍という中にあります。
昨年は、見頃に合わせて毎年開催されるまつりが中止になったところもあります。実行委員会がアルコール消毒や検温所を設けるなど安全対策を講じて安心して花見をすることができたところもあります。
特に現在、オミクロン株の猛威が振るっていますのでマスク着用や黙食、咳エチケット、ソーシャルディスタンスをとるなど、万全のコロナ対策を講じておでかけくださいませ。
花と観光の大使 N